2013年2月27日水曜日

おばあちゃんの喝!―若者の悩み相談展示会―  終了しました。

思い出語りの会 
おばあちゃんの喝!
―若者の悩み相談展示会―

無事終了いたしました。このまま終えてしまうのはもったいないということで、展示内容を掲載いたします



〇 展示について 〇


当センターでは地域の方々、特にお年寄りと若者の交流を活性化し、それによって地域での支え合いを生みたいと考えています。これまで地域のお年寄りを中心にインタビューをおこない、語られたお話と写真による展示会を2度開催しました。

今回は、地域の65歳以上の方を対象に、みなさんが昔使った事のある道具や古い写真を手がかりに懐かしい思い出を語りあい、楽しく健康になろうという会を週に一度、8回開催しました。

思い出を語ることは、心身を活性化させるとともに、人とのつながりをより深めることができます。 この会の一環として、異世代の交流が生まれることを目指し、参加したみなさんに若者からの悩みの相談にのっていただきました題して「おばあちゃんの喝」。この展示から今を生きるヒントを得ていただければ幸いです。


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Q   仕事をしても続かない友人がいます。上司から怒られると嫌になって、すぐに仕事を辞めてしまいます。この友人にどうアドバイスしたらいいでしょうか? (26歳 女性)
                     
A 上司に怒られた時、もし自分が悪いと思うんやったら素直に謝ること。そう思わへんのやったら「どこが悪いんでしょうか?」って聞いて、教えてもろたらええねん。世渡りというのは、人と接して覚えていくもんや
A この人は仕事が好きやないんやろな。これが天職やと思えたら、どんなつらい状況になっても辛抱できるもんや。色々経験して、まず自分がやりたいと思える仕事を探すこと。好きな道を見つけられたら、それが一番幸せやで。




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Q  まもなく定年退職の予定ですが、退職後、何をしたらいいかわかりません。仕事人間で、趣味も特技もありません。どう過ごしたらいいでしょうか?(65歳 男性)
A 結局することをさがすのが仕事になるんやろなあ。うちの息子は絵を習いにいって、そこで若い女の子と冗談言うたりもして、面白いって言うてるけどな。
A 散歩でも何でもいいから、ボケ防止のための趣味をもって、できるだけ表に出ること。閉じこもったら終わりやからな。人と触れ合って、たまにはエッチな話もして笑いあえるような、憩いの場所を見つけること。

A 今までの人間関係でつながっていた友人を大事にすること。その友人とのつきあいが、自分の居場所を作ってくれる。
A 友達がおらんでも、とにかく外へ出る。知らん人でも頭下げてくれる時があるから、そしたらこっちも頭下げたらええ。2、3回そうしてるうちに「どこへ行って来たん?」って言葉が出てくる。そしたら付き合いが始まって、自分の憩いの場所が見つかる。 



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Q  50才を過ぎてから体が疲れやすくなり、「老けたなぁ」と落ち込みます。みなさんは、50代をどう乗り越えられましたか。(50歳女性)
A  50代なんて、まだまだ大丈夫。一生懸命することしてたら、五十肩も逃げる。私はその頃踊りや洋裁を習ってたね。今も自分が老けたと思ってへんで、鏡見んようにしてね(笑)。
 A  50代は元気なもんや。することいっぱい作ったら、そんなこと言うてられへん。80代になって、いつの間にこんなに年いったんやろとは時々思うけど、気持ちだけは昔のままや。        
 A   自分の顔見てたら皺がすごくて嫌になることもあるけど、イケメン見たり、「あの人綺麗やなぁ」と思うだけでもええで。そしたら、おしゃれしようという気も起きる。いつまでも色気をもってること、それが若返りのコツ。




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Q  私は人見知りで、初対面の人と話すのが苦手です。いい対処法を教えてください。(26歳 女性)
 A 笑顔で挨拶をする。それから「お元気ですか」と声をかけていく。私も、よその人に京都弁で話しかけて笑われたりしたこともあるけど、まず最初に明るく、きちっとした態度で接したら大体上手いこといくで。


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Q  私には何でも話せる友人がいません。どうしたら親友ができますか?また本当の友人とは何でしょうか?(17歳 男性)

A 本当の友人なんておらん。「この世は苦の世界」いうてな、皆人には言えん苦労がある。それは自分ひとりで考えなしゃあない。自分がしっかりせなあかん。「お前はお前でいけ」って、うちはお母ちゃんによう言われたなぁ。


A  友人というのは長い時間をかけて作っていくもんや。自分が言いたいことは言わず、相手に対して言わなあかんことは言う。腹にもたず、お互いを気遣うことが大事。ものは言いようで、ええ友達ができるで。




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Q 昔は恋愛に一生懸命だったのに、最近は面倒くさくなってしまいました。もっとガツガツ恋愛するにはどうしたらいいですか?(39歳 男性)


A 恋愛したいのに面倒くさいっていうのは、なんかぜいたくな話やな。今は男より女の方が恋愛に積極的らしいけど、やっぱり男がもっとマメになって積極的にいかなあかん。もしかしてこの人は男前で、女はいつでも自分のところにくると思てんのやろか。40歳になったら、もうモテんようになるで。少子化で財政難なんやから、1年以内に結婚して子孫を残してや。ちなみに結婚生活を長続きさせるコツは、つかずはなれず。
若者よ、ガッツだぜ!



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Q  これからの目標がなく、とりあえず生きているといった感じで日々を過ごしています。生きる目的って必要ですか?(33歳 男性)



A 生きる目的!そんなん、なんか作らなあかんのか?私らただ自分のしたいことしてきて、それが普通やと思ってたんやけど・・・            




A なんか一つくらいやりたいことあるやろ!例えばなんで仕事をするかといったら、家庭をもちたい、好きな子に飯を食わせてやりたいという目的があるからや。それがなかったら仕事する意味あらへん。そう思って仕事して結婚しても、色々苦労はあるで。でも結局、どんなことでも早く苦労した方が、後で楽になるねん。元気があるから若い時の苦労は乗り越えられる。今のうちにせいぜい苦労しいや。それで年とってから自由になるのがええ。
  




2013年2月16日土曜日

シニア向け演劇体験講座が開催されています。

1月30日から2月27日までの毎週水曜日に全5回でシニア向け演劇体験講座が開催されました。
これは普段あまり経験することのない演劇の基礎練習を通して、いろんな声やたくさんの動きや体の使い方がどう表現に繋がっていくのかを体験し、今まで見えなかった新たな自分を発見し、参加された方の間に交流を生まれることでみんなで楽しく元気になろうというものです。

本日は三回目。
みなさんも少しずつ気心が知れてきて、和やかなムードでワークが始まりました。しかし稽古の内容自体は、演劇の基礎ということで進める予定でしたが、参加された方の学ぶ姿勢の質や積極性が大変高く、体で空間を捉えるワークやコミュニケーションが実際にどのように行われているのかを自覚するといったレベルが高く充実した講座でした

今日の最後では、大喧嘩をしてしまった二人が、怒っている気持ちと仲直りしたいという気持ちを半分ずつ持ち、セリフ無しでやり取りをして、仲直りできるかどうかを即興で演じてみるということを試みました。即興で演技するというのは演劇経験者でもなかなか難しいワークです。みなさん動きでしっかりやり取りをして、観ていて納得のいく演技をされていることに大変びっくりしました。
次回はこの即興のやり取りにセリフをのせてみて、動きと言葉の関係について考察が進むそうです。
残り二回でみなさんがどんな演技が生まれてくるのか大変楽しみです。

2013年2月10日日曜日

ようせい紙芝居フェスタ開催!

大学と連携したまちづくりプロジェクトとして開催されたこのフェスティバル。
いつも来て下さる利用者さんや普段はいらっしゃらない地域の方々、お子さま連れの若いお母さん達などたくさん参加してくださいました。

午前中は吹矢サークルさんによる吹矢体験
(これはおもしろかった!ハマりますよ!)

そして昔遊びコーナーではバイと呼ばれるコマが置いてあり、普段の利用者の方(お兄様方)がヒモの巻き付け方を伝授してくださいました。
(これがなかなか難しい!巻けたと思ったら今度は回らない!く〜!お兄様方はさすがです!)


学生折り紙サークルさんによる飾り付けも素敵でした。
(あっという間に輪飾りが!)
飾り付けが終わると、地域の方や子ども達への折り紙教室となりました!


餅つきが始まると、普段の利用者の方や地域の方々により色々ご指導の声。
(やっぱり頼りになる!お姉様方!)


餅の“丸め隊”が不足すると、学生さん達や皆様、率先してお手伝いをしてくれました!
お若いママ達やお姉様方と一緒にお餅マルマル。
(ありがとうございました!本当に大助かり!ちびっ子達もありがとう!)


地域の方が作って下さった豚汁も大好評でした。
(学生さん達が幸せそうに二杯目いいですか?って言ってましたよ!)


午後からはセンター利用者さん、学生サークルさん達による演芸大会です。


 ・邦楽部演奏会(学生さんによるお琴や三味線の演奏会)

 ・ジャグリング(学生さんによるパフォーマンス)

 ・紙芝居(学生サークルさん)

 ・よし笛演奏(センター利用者さんと職員のコラボ)

 ・フラダンス(センター利用者さん)


お餅食べたり、演芸みたり、昔の遊びしたり、色んな世代の方々がそれぞれ好きなスペースで交流がもてた一日になったのではと思います。




今日参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!














2012年12月28日金曜日

思い出語りの会、終了。


思い出語りの会が好評のうちに終了しました。
210日からはこの会をもとにした展示会を開催します。
思い出語りの会がどのように進行されたかをレポートします。

2回目
テーマは小学生の頃の思い出。給食は戦後になってからのことで80代のみなさんはお弁当を持っていったり、お昼に一度家に帰っていたそうです。冬はお弁当をストーブに上に置いて温めていたそうです。漬物が変なにおいがしたという思いでが出てきました。
小学校の修学旅行はみんなお伊勢参りに行かれたそうです。お土産にお母さんに頼まれて生姜板を40枚買ったそうです。そのころにも枕投げはやっていたそうです。
お手伝い、洗濯について。洗濯板を使ってゴシゴシと。夏に黄色くなったご飯を袋に入れて水につけて、洗濯糊を作っていたそうです。蛇口の水道はないので細い川でゆすいだり、ポンプで水を汲んでいたそうです。家族の中で役割を持ってお手伝いをすることが大切だったのですね。

3回目

初恋がテーマということでしたが、戦時中の話や釘拾いから駄菓子屋の話、懐かしい食べ物の話と広がっていきました。Aさんは仕事先の阿弥陀象眼の工場にいた2〜3年の間の寡黙な男性との思い出。奥手だったので恥ずかしくてデートでは手を握らずただ歩いていた。Bさんは幼稚園からの幼なじみの同級生に片思いしたが気持ちも伝えなかった。働いている時に好きな人と映画を観に行ったり遊びにいったり。結婚が19才、終戦の年の917日。相手は茨木にいる親戚でパイロットをしていた。いやいや泣きながらだったが、嫁いだら軍隊の人だから食べ物があるとそれだけで行った。Cさんは外に働きに出ず家で洋裁の仕事をしていたので出会いはなかった。今のご主人が宮崎から下宿に来て、知らない間に結婚していた。みなさん戦争で買い出しに行ったりして恋している暇はなかったとのこと。恋愛結婚というのも珍しかったのだと知りました。

4回目
テーマは結婚と子育てでした。昔は花嫁さんの後ろに桐のタンスなどの嫁入り道具を担いだ人が付き従って町内を歩いていたそうです。
夫婦円満の秘訣という質問をしました。女が折れないと仕方がない。今は女が強くて男が弱いから捨てられる。昔は女が自活できないから辛抱していた。
子育てについて。みんな家で子供を出産したそうです。公衆浴場で乳の出が悪いお母さんの胸を産婆さんがマッサージしていた。母乳がたくさん出て張って痛くなることをさし乳と言う。そんな人は乳の出の悪いお母さんの子供にあげていた。同じ母乳で育った子供を乳兄弟と呼んでいた。夜泣きは辛かった。三宅八幡にはかん虫封じでよく通った。額に炭で点をつけて夜泣きをしなくした。昔は世話焼きおばさんがいっぱいいて、近所のみんなで助け合って子育てをしたというのが印象に残りました。

5回目
これまでで一番輝いていたのはいつですかという質問で皆さんからお話をうかがいました。Aさんはお子さんが小学生のころ。学校の成績もどうもなくて、親子四人で京都巡りをして、家族でいるのが楽しかったそうです。Bさんは今が一番幸せ。ずっと家族の看病をしてきたが、今は民謡行ったりカラオケ行ったり自分の時間があってとても楽しい。Cさんはご主人と出会ってからずっと。知らん間に結婚していたけどお互いに一目惚れで、今でも相思相愛です。Dさんは通っているデイサービスに亡くなられたご主人に体型から言葉から声までそっくりな人がいる。最近は休んでいて気になる。また別にカラオケを一緒に歌う男性もいる。まさに第二の青春。
次にこれからやってみたいことは何ですか?という質問。みなさんのお答えを。
Aさん息子と行きそびれたスイス旅行に行きたい。
Bさんカラオケ命。みんなも誘って周りを元気にしていきたい。
Cさん旦那と元気に仲ようやっていきたい。
Dさん恋をして、旅行して、ここで喋ったりして元気よくやっていく。
みなさんの今を楽しんでおられる姿に元気をいただきました。

6回目、7回目
若者からの悩みをみなさんに相談しました。
ここでの答えは2月に開催する展示会で発表します。
乞うご期待!

8回目

1回目から5回目までのお話をまとめた記念冊子をお渡しして、それを見ながら回を振り返りました。その時には出てこなかった新たなお話を聞くこともできました。会を振り返ったあと、全体で印象に残ったことを思い出しながらみなさんに俳句を作っていただきました。冊子の最後には会へご参加いただいたことへの感謝状がついています。会の締めとしてこの感謝状の贈呈式をしました。会を重ねるごとにみなさんが元気になっていき、いきいきと楽しまれていて大変に充実した会になりました。

2012年11月24日土曜日

思い出語りの会がはじまりました!


11月2日(金)より思い出語りの会が始まりました。
この回は地域の65歳以上の方を対象にみなさんが昔使った事のある道具や古い写真を手がかりに懐かしい思い出話に花を咲かせて楽しく健康になろうというものです。
初回は自己紹介からご自身の名前の由来、出身地を日本地図に書き込みふるさと自慢、生まれたその場所で小さなころどんな遊びをしていたかをうかがいました。
たくさんの昔遊びがでてきました。ゴムとびやどんまは参加者のみなさんが立ち上がり実演されたり、靴隠しの思い出では鬼を決めるときの歌をみんなで歌ったりと大変盛り上がりました。
参加者の方からは子供の頃を思い出したわぁという声をいただきました。この会は12月20日まで毎週金曜日の13時15分~14時15分で開催します。お気軽にお越しください。

2012年11月18日日曜日

吹矢レクリエーション協会京都左京支部さん体験レポート

吹矢レクリエーション協会京都左京支部さん(以下、吹き矢さん)は毎週日曜日の朝に当センター(京都左京西部いきいき市民活動センター)を使って吹き矢の教室をされています。

失礼ながら、私は吹き矢レクリエーションというものの知識がないので、吹き矢→忍者?!ぐらいの認識でした。皆さんは吹き矢と聞いてどんなものをイメージされますか?不安とわくわくした気持ちを抱えながら当日を迎えみなさんに交じって参加してきました。

下の写真は左から、吹く筒、矢、吸盤付きの矢。



筒に矢をセットして呼吸を整えた後、筒をいっきに拭いて的に当て、点数を競います。

下の写真はそれぞれの的と一回目の私の結果です。それぞれの場所に点数が決まっていて、右端の的はビンゴの要領で、縦がそろうと、横がそろうと、斜めがそろうと、といった毎に点数が加点されていきます。ちなみに一番右の的は、的が9つあり、矢は10本打てます。



要領はダーツに似ていますが、やはり的を正確に射抜くのはダーツ同様難しいです。
と、自分が四苦八苦していると、参加されている女性の方が…


見事パーフェクト!!!
お分かりになるでしょうか?
正確に一つ一つの的に矢が刺さっています。

的を正確に狙うのはまだまだ私にはできません。

吹き矢は腹式呼吸を用い、効果的な運動にもなり、
健康にもよいとのこと。

最後は参加者のみなさんと一緒に対戦もさせていただきました。
ビンゴで0点をとってしまったのが私です…。でもとてもとても楽しかったです。
的の種類が三つなので、的があくのを待つ時間もあるのですが、その間、みなさん仲良さそうに色んな話をされていて、とても穏やかで贅沢な日曜日でした。

もし興味を持たれた方がおられたら、日本吹矢レクリエーション協会(0120-948-698)まで電話してみて下さいとのことです。


吹き矢さん、いきなりの申し出を受けて体験させて頂きありがとうございました。