2019年7月11日木曜日

回想法WS6 まとめ

7月11日 回想法ワークショップ  担当:土井

今日で最終回となってしまいました。先週、世代の違う人と話してみたいテーマは何でしょうか?というアンケートに以下のような回答がありました。

若い人からシニアに聞きたいことは・・・自分の年齢ぐらいの時、どんな心情だったでしょうか?これまでの歩みやその時感じたことを知りたい。どんなデートをしましたか?仕事の話をお聞きし、就職活動の参考にしたい。・・・と若い人はシニアの人生の経験を知りたいようです。

また、シニアから若い人に聞きたいことは・・・どんな人生設計を持っていますか?昭和についてどんなイメージを持っていますか?シニアは若い人が自分の未来についてどう考えているか知りたいようです。
皆其々が個別の時間をもって生きているのですが、それをシェアする事が出来るのが回想法の魅力です。そして、お互いに質問に答えて頂きました。

個人回想法ではグループ回想法より深い話が出来ましたが、個人回想法でやった事をグループでも出来るようにしてみよう、というのが今日のテーマです。
先週した個人回想法の項目(人生で一番楽しかった、又は苦しかった、そしてそれを乗り越えた事)を今日は4人で共有します。その中で一つの出来事だけを選んで4人で場面を作ります。特にここにいる皆と共有したい、知ってもらいたいと思う話を選びます。

勝手に題名をつけるとしたら・・・
「俺ならもっといい(サッカーの)指導をする!」
「阪神淡路大震災に遭遇した後、人のために生きたいと思うようになった」
テーマ音楽入りの「世界野球観戦」
「嫌いというところからスタートする」
「(亡き父をモデルにした芝居上演後に崖の上から見た)海の上の大きな太陽」

回想を形にすると、もっと大勢の人と経験をシェアする事が出来ることが今日のワークショップで体験できました。今回で最後なのは本当に残念ですが、生活の中で回想法を行っていきたいものです。






2019年7月4日木曜日

回想法WS5 個人回想法の体験

7月4日 回想法ワークショップ 担当:土井
今日は「個人回想法」を体験します。宿題で描いてこられた「自分の人生曲線」を手に、ペアになってお互いの話を聞きます。年代が違う人と話すようにペアリングしました。ワークに入る前に、気になる事やこうしたらいいと思う事を発言して頂きました。

たっぷりと40分程お互いの話を聞き合い、相手の話から「人生で一番幸せだった事」「人生で一番辛かった事」「これからの夢」をまとめます。
生きてきた年数は違うけれど、ピークに上がった後にズドンと下がる波は同じなんだなあ、などど曲線を眺めて思いました。

ワークが終わった後に皆さんから一言ずつの感想を。
「楽しかった、
時間が足りなかった、
貴重な体験だった、
(若い相手の話を聞いて)自分のその頃を振り返った、
2人の話が発展して共通点が見つかった、
話しやすかった、
自分の3分の1しか生きていないのに経験が深いと思った、
学生と教官という立場が邪魔した、
その時の感情と一体化した、
若い頃の感情の機微を思い出した」
などという言葉をいただきました。

ワークを初める前に「若い人にズバッと聞いていいのか?突っ込まれたくないかもしれないから」といっていた方に、さてどうだったかとお聞きすると、
「(相手にズバッと)言ってしまった。でも聞くことが出来て良かった。自分の考えと違う切り口で返答されるのも良かった」という体験の報告を頂きました。
また、始める前には「暗い時代について、つっこまれたくないかもしれない」
「自分の話に興味を持ってもらえるか?相手の話にどれくらい興味を持てるだろうか?」という、危惧もありました。
個人回想法では、話を聞いて、相手をその瞬間どれくらい感じ取れるか?ということが大事になります。今日のように世代の違う相手に話す方が、もしかしたら素直に話す事も聞く事もできるかもしれないとも思いました。

来週は最終回です。グループ回想法と個人回想法を体験して、どのような違いを感じたましたか?世代の違う人と話してみたいテーマは何でしょうか?その辺のところを考えてみましょうか。