2019年6月27日木曜日

回想法WS4 グループ回想法の体験

6月27日 回想法ワークショップ 担当:土井
今日はグループで回想法を行いました。懐かしい身体の記憶をみんなで思い起こします。

最初はウォーミングアップに「椅子取りゲーム」を。
先週のレクチャーでは、わずかな時間の間に自分と相手との共通点を探しましたが、
今回はなるべく多くの人に共通する点を見つけ、その中で椅子を取り合います。

懐かしい遊びを6人ずつの3チームに分かれ2個ずつ発表します。
「ダルマさんが転んだ」は2チームがやりましが、向きを反対にすると印象が変わります。
「あやとり」では、男子学生さんの達人がいらっしゃいました。
「ドミノ倒し」はなかなかマニアックに映ったようです。
「ダブルダッチ」は2本のロープを飛ぶ縄跳びです。
「はないちもんめ」には 腕相撲のような要素が加わっていました。
同じ遊びですが、自分の育った地方では別な呼び名がついていたことも発見しました。

同じチームで「運動会の競技」を演じます。
「ムカデ競争」では最後に転ぶという落ちがついて、笑いが起こりました。
「大玉ころがし」で競争するとチームワークの差がでます。
「台風の目」は、初めて知る協議でした。最後に旗を立てて終了というのはとても運動会らしかったです。

ラストは「今までで一番頑張った事」
頑張った思い出から、みんなで場面を作ります。
「リレー」、あっという間でした。
「山登り」、槍ヶ岳だったそうです。
「マラソン」、飲み物コーナーのスタッフや折り返し地点のコーンも登場しました。、

グループ回想法では多くの人と個人の思い出をシェアする事が出来ます。子供の頃に還ったような気持ちになったのは、私だけだったでしょうか?

次回は個人回想法を体験します。今までの人生で一番苦労した事、或いは幸せだった事、そしてこれからの夢を考えてきてください。
自分のこれまでの人生を曲線グラフにする宿題が出ました。






2019年6月23日日曜日

回想法WS3  回想法レクチャー

6月22日 回想法ワークショップ 担当:土井 

今日は吹田市介護老人保健施設で作業療法士をなさっておられる佐上雅宣先生のお話をお聞きしました。
最初に佐上先生より、回想法は聴き手の存在が大切であり、ボランティアも徐々に増えている事をお聞きしました。

まずは高齢になるに従って変化する身体や心の変化を学びます。

次に隣の人とペアになり、お互いの共通点を見つけることから、2人で行う個人回想法を体験します。わずかな時間で見つかる共通点は多くはありません。先生から「故郷自慢をしてください」と言われ、お互いに故郷のことを話した後、「もう一度相手の話を聞いて下さい」と指示がでます。

もう一度相手の話を聞く際に意識した事は何だったでしょうか?
「相手の話に関心を持っている態度を示した」「自分も(相手の故郷に)行った事がある、いいところですね、と伝えた」との返答がありました。

回想法が行われている佐上先生の施設のドキュメンタリー映像を拝見します。高齢の方が回想法を行う事により、生き生きとした表情に変化していくのがわかります。「お話し会(回想法の時間)」をとても楽しみにされているようです。

高齢者と大学生のグループ回想法のひとつの進め方として、懐かしい生活道具を使うことがありますが、そこでは高齢者が道具の使い方の先生となります。
また、若い人がいたからこそ話しておきたい、若い人にしか語れない話もあるようです。それは「回想法」としての観点からだけではなく、今の内に聞いておかなければならない話しはたくさんあるのだ、という心構えを持たなければならない事を強く感じました。

回想法により、自分を受け入れ自信を持ち、昔の成功体験を思い出す事が出来ます。
回想法をしたメンバーで信頼関係が深まり、安心して人と関わる事ができるようになるので、地域をつないでいく効果もあります。
回想法を楽しむための留意点として、記憶は曖昧なのでひとの記憶間違いを咎めたりはしないことです。

最後の質問コーナーでは、男性と女性との違いはどうですか?という質問があり、やはり女性はよく話されるが、男性は参加人数も話す量も少ないとお聞きしました。
普通の会話においても、男性は会話する時、相手を論破しようとか、偉いと思ってもらいたいとか、構えてしまう事が多いように思えます。
構えずに、回想法をすることにより、グループの中でスポットライトがあたる気持ち良さを知ってもらいたいものです。

2019年6月13日木曜日

回想法WS2 コミュニケーションWS②


6月13日 回想法ワークショップ 担当:土井
先週欠席された方もいらっしゃるので、細見先生から再度、言語・非言語コミュニケーションの説明がありました。大切なのは、相手をよく観察し、それに答えて自分も表現し、相手との信頼関係を築くことです。
ウォームアップでは、新しくゾンビゲームと、倒れてくる人を支える ゲームをしました。相手の気配を感じるゲームです。まさか自分が、と思っていると気配を見逃してしまいます。

さて後半は言葉のコンタクトゲーム。
大事にしている物をひとつあげて、それについて語ります。
まずひとりが語り、その話を聞いた皆がタイトルを考えます。それぞれが自分のフィルターを通して話を聞いている事がわかります。なるべく素直に言葉が入ってくればいいのですが。
次はペアになり、物の絵を描いて、ひとり6分ずつ話をします。
相手の話に1行のタイトルを付け、自分の話にもタイトルを付けます。
人の話を聞いて、その話にピッタリくる言葉がなかなか見つかりません。ああでもない、こうでもない、と悩みます。「物」というのは「何か」を象徴しています。その「何か」を伝える事、「何か」を受け取ってそれを表現する事は難しいですね。言葉は便利であり不便でもあります。
最後は皆の前で、1ペアずつ絵とタイトルを発表し合います。1組だけ同じ言葉が付きました。一緒にならない事が面白かったり、もどかしかったりします。
今日、話しやすかったのはどうしてか?または話しにくかったのはどうしてか?次回のワークショップまで覚えておいてくださいね。来週は土曜日、回想法レクチャーです。




2019年6月7日金曜日

回想法WS1 コミュニケーションWS①

6月6日 回想法ワークショップ 担当:土井
本日より「回想法ワークショップ」が始まりました。
今週と来週は、会議室1にて、『コミュニケーションワークショップ』です。
指導してくださる細見先生より、コミュニケーションには言語によるものと、非言語によるものがあることを
お聞きします。今回はこの「非言語」のコミュニケーションをワークを通じて学びます。

参加者は大谷大学の学生・教職員の皆さん、いきセンスタッフ、シニア劇団員メンバーで20名ほど。
まずはお名前を覚えるために円陣になり、「名前ゲーム」を行います。リズムに乗って自分と相手(隣だったり、目のあった人だったり。結構スムーズに流れました。

次は「声を当てる」ゲーム。
5人1組で、1人が後ろを向いた4人の誰かに声を当て、当てられたと感じた人は手を挙げます。
声の大きさで遠くか近くはわかっても、方向を背中に感じるのは難しいです。

次は二人一組になり、2分ずつ相手に話しをします。
その時、聞く方は話している相手の「身振りの特徴」を掴みます。
終わったあと、全員の前で感じた特徴を発表します。

全体的なイメージを捉え、優しい感じ、力強い、かわいらしい、上品、パワフル
という感想もあれば、手がよく動く、頰に手が行く、顔の肉が動く、右の口角上がる、左上を見る癖がある、右上を見る癖がある、
など、仰け反って座っている、手が水平方向に動く、など冷静な観察もあります。

また、詳細な観察から、動作がほとんどないが細かい手の動きが律儀さを感じる、
手で大きさを示し話がわかりやすい、視線があって話しやすい、
目を見て話すので誠実さを感じる、30秒に1回は腕を組むのでちょっと不信な感じもする、
目がくるくる動いて嬉しそうな表情で話されるのがかわいい、
股を大きく開いて喋るのは気持ちがオープンなイメージがする、
など相手の癖から受ける印象も語っていただけました。

コミュニケーションは言葉にならない部分で語るものが大きいことに気づきます。
身体全体で向き合わないと、相手には通じないものなんですね。