2015年10月19日月曜日

京都おさんぽコレクション タイムスリップ・ウォーキング 思い出のまちめぐり(前編)

平成27年10月3日(土)に、北いきいき活動センターとの共同でまち歩きの事業を行いました!
題して、「タイムスリップ・ウォーキング 思い出のまちめぐり」!

このまち歩きでは、個人の思い出とそれにまつわる場所をめぐりました。
いくつかの場所で、それにまつわる思い出を高齢者の方に語っていただき、昔の京都を思い起こしながらのまち歩きでした。


まち歩きのスタート地点は、左京西部いきセン!
19名の方々に参加いただきました!



あいさつや趣旨説明を終えて、いざ出発!の前に、準備運動として「ラジオ体操」を行いました!
しかも、ただのラジオ体操ではなく、戦前に行われていた「初代」のラジオ体操!(ちなみに現在のものは3代目です)
みなさん、はじめてながらも、音楽と掛け声に合わせて元気よく体を動かしました!


そして、いざ出発!!
天気も快晴で、おさんぽ日和でした!

最初に訪れたのは、養正小学校前の公園。
この公園の片隅にある一見「石碑」と見える石柱は、戦時中に国旗を掲揚するために使われていました。
普段何気なく見ているものでも歴史が詰まっているんですね。

そうした街に残る遺産も紹介しながら、まず最初に、このあたりに住んでいる三木初代さん(87歳)にお話を伺いました。三木さんはこのあたりで生まれ18歳で家族とともに満州へ渡り、日本に戻ってこられたのは46歳のときだったというお話を伺い、生まれ育ったこの鞠小路通も、昭和のはじめのころは、もっと広くて、たくさん店が並んでいたそうです。
三木さん、昔のお話、ありがとうございました!


次に向かったのは、田中神社。
ここでは、北市昭さん(78歳)と竹村壽美子さん(84歳)のお話をお聞きしました。北市さんは、子供のときからこの神社の周辺で遊んでいたそうで、今回は、昔遊んだという「竹とんぼ」をたくさん作っていただき、参加者のみなさんで飛ばして遊びました!

竹村さんには、戦時中に爆撃にあったときのことを話していただきました。実際に戦争を体験された方の話には心に訴えるものがありますね。こうした聞き取りの大切さを改めて気付かされました。

北市さん、竹村さん、ありがとうございました!


田中神社からは、下鴨神社の方へ向かいました!
その途中、高野団地の木陰で少しひと休み。
この高野団地は、昭和50年まではカネボウの紡績工場があり、今もその名残として、地面にレンガが敷き詰められた場所が残っています。
参加者の方がおっしゃっていましたが、工場があった当時は、このあたりは夜になると真っ暗で、今の雰囲気とは大きく違っていたそうです。

さてさて、高野川に架かる蓼倉(たでくら)橋からは、五山の送り火のひとつ、松ヶ崎妙法の「法」が見えますね!
高野川も昔は、友禅染めの水洗いで利用されていたそうです。


そして、到着しました、下鴨神社!
ここではなんと、詩吟と剣舞を鑑賞しました!
詩吟は今川東風さん(73歳)、剣舞は大谷八重子さん(76歳)に演じていただきました。
下鴨神社の雰囲気も相まって、まるでタイムスリップしたような素晴らしい詩吟・演舞でした!
今川さん、大谷さん、ありがとうございました!

そして、私たち一行は、この下鴨神社を出てバスに乗って大徳寺へと向かいまして、「まち歩きツアー」後編へと続きます…。