2014年3月21日金曜日

中学生のための演劇講座 

3月15日(土)と16日(日)の両日、中学生のための演劇講座が行われました。
左京西部いきいき市民活動センターはかつて、中学生等が学習をした場所でもあります。この頃は施設を訪れる中学生はめっきり少なくなりましたが、ぜひ中学生もこのセンターに来て欲しい!と3年前からこの事業を行っています。
 とはいえ毎年、参加者を集めるのに苦労する事業ですが、今年はリピーターも含め、例年よりたくさん参加してくれて、やっと交流事業らしい盛り上がりを見せました。
「演劇講座」と名付けていますが、内容はほとんど体を使って遊ぶゲームで構成されています。自分は何が好き?どんなことを感じている?といった自分への意識から、相手のことを考えたり、相手との違いを認識した上で、どうすれば相手に届くかといったことを、理屈ではなくゲームで体感する内容です。ゲームなのでいかに楽しむかが大切です。失敗しても笑い合えるオープンで、生き生きとした雰囲気の中で、
笑いが絶えないワークショップとなりました。
 これは、演劇の「インプロ」と呼ばれる、即興で演技する手法を使っています。
 相手が表現したことを受け止めて、それに上乗せして表現するのがインプロの基本です。これは、相手を尊重しながら上手にコミュニケーションをとったり、人に何かをうまく伝える、もしくは上手に聞くといった事にも役立ちます。もちろん、演劇にも役立ちます。
 近年「キレる若者」や、コミュニケーションが苦手といった若者の問題について報道されることがありますが、その原因の一つは、こうして体を使ったコミュニケーションや遊びをあまりしなくなったからかもしれません。この講座は来年も実施する予定です。より多くの中学生と出会えるのを楽しみにしています。